あなたになりたくて。
今でもプワゾンの香りがすると、 ディスコのロッカールームを思い出す。 どうも、灯りです。 ハードロックやヘヴィメタルに慣れていた耳に届いてきたのは電子音。 あまり好きではなかったキーボードの音色が好きになったのは、あなたが初めてでした。 初来日をして夕焼けニャンニャンに出演した時、 中に入れず出待ちをしたのはいい思い出です。 日本では売っていない12インチシングルレコードを探しに 新宿の小滝橋通りの輸入レコード屋にもよく行きました。 ロックからユーロビートが好きになったボクは、 連日ディスコに行って浴びるように聞いてました。 昔あったツバキハウスのヘヴィメタナイト以外は、 今はなきゼノンやニューヨーク・ニューヨーク、 GBラビッツで朝まで過ごしたのが青春です。 ボクは勝手に怒っています。 あなたに出会わなければ、20歳前後でラママあたりに出没してたんじゃないのかと。 Aさんとの出会いも早かったんじゃないかと。 極めつけは、あなたになりたくて同じようなパーマをかけたときです。 あなたのようにはならず、アフロみたいになってしまいました。 これじゃあジャクソン5が好きな青年です。 美醜の館とYouthquakeは今でも聞いてます。 誰かになりたいと思ったのは最初で最後、あなただけでした。 どうか安らかに。